中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の三井です。
今回は昨日の記事に引き続き、テスト直しについてお話ししますが、特に計算問題の対処法をお伝えします。
数学のテストで計算問題を間違えたお子さんには、間違え方が2パターンあるのをご存じですか?
1つめは『解き方を忘れた・理解できなかった』。もう1つは『ケアレスミス・イージーミス』です。
順に説明していきますね。
まず、『解き方を忘れた・理解できなかった』です。そのようになってしまう原因のひとつに、普段から答えの数字だけにしか着目せず答え合わせをしている、ということが考えられます。
教科書やテキストを用いて「どう解いてこの答えになるのか」をしっかりと理解しましょう。
数学は理科、社会と違い単元ごとの繋がりの強い科目です。今後「前の単元が分かってなかったから今習っている所が全然分からない…」というようなことにならないためにも、テスト直しのうちにしっかりと自分の理解出来ていなかった部分の把握、克服を行っていきましょう。
どうしても自分だけで理解が出来ない場合は、友達や学校の先生、塾の先生にどんどん聞きましょう。
参考に、教科書などを使った数学の勉強法を紹介したこちらの記事も合わせてご覧ください。(「ノートまとめのやり方(数学)」https://senmonjuku.com/notematomesugaku/)
次に『ケアレスミス・イージーミス』です。この場合も解き直しは絶対に行いましょう。
「今回はケアレスミスだったし、解き方も分かってるから大丈夫でしょ」と考えているお子さんが多いですが、そういった子のほとんどは今後も計算問題でケアレスミスをし続けます。ケアレスミスでいつも点数を落としているお子さんの怖いところは、「解き方は分かっているから」と反省をしない所なのです。
この先のテストでミスをしないためにも、「いつも自分はどこでミスをしているのか(分数の約分ミスや計算する順番の間違いなど)」を把握する意味も込めて解き直しを行うようアドバイスしてあげてください。
そして、このような計算でミスが多い子のほとんどに当てはまることがあります。それは、普段の計算の練習から途中式を書いていないということです。「暗算で出来るから」「めんどくさいから」と途中式を書かない子に限って、書いている子より正答率は低いです。
計算を順序立ててしっかりと解き、それを実際に字におこしてアウトプットすることで正答率は上げることができます。
実際に、私たちの塾でも計算問題では途中式を必ず書いてもらっています。
これは私たちの塾が使っている、計算問題用のシートです。当初この子は、計算問題を解く際に暗算にばかり頼って答えだけをノートに書いていました。
そのせいで間違いが多かったのですが、このシートを使って途中式をしっかり書くように説明し実践してもらったら、しっかり全問正解してくれました。
『ケアレスミス・イージーミス』で点数を落としているお子さんには、普段の勉強の時点からこのように途中式を書く練習を絶対に行わせてあげてください。