中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
今年はコロナウイルス感染拡大の影響で、例年とは違った秋になります。
子どもたちにとって、大きな影響を受けたもののひとつに、部活動があるのではないでしょうか。
相次ぐ夏の大会中止や、感染防止のために部活動そのものを行うことが出来なくなってしまった学校も多いようです。
そのため、3年生は「大会を終えて引退する」ということができなくなりました。今まで積み上げてきた成果を発揮できる場所を失い、多くの子どもたちが消化不良のような気持ちを抱えています。
昨年までは「部活で達成感を感じることが出来たから、次は勉強に切り替えて打ち込もう」という頑張り方ができていたのに、今年はそれが出来ません。
今回は、この状況下で勉強に気持ちを切り替える方法についての話を2回に分けてご紹介します。
部活で得られるものとは?
そもそも、部活で得られる学びとは何でしょうか。
日々の部活動では、毎日基礎練習をします。
一連の動作がスムーズにできるようになるまで基礎の反復をします。
基礎が積みあがったら、基礎を応用して実戦練習を行ったり、高度な技を習得していきます。その練習の集大成を、大会やコンクール等で発揮する、という流れですよね。
部活動で得られる学びとは何でしょうか。
それは「地道で辛い下積みがあったからこそ、今の自分がある」と思える経験です。練習すればするほど、大会が終わった後には感慨深い気持ちになるでしょう。
部活動で得られる成功体験・挫折体験は、その後の人生に良い影響を与える、かけがえのないものです。
この流れ、受験勉強と似ていると思いませんか。
勉強も、最初はまず基礎を習得し、身に付くまで反復学習をします。基礎が理解できたら、その知識を応用してより難しい問題を解くことができます。そしてその学習の成果を発揮するのはテスト、最終的には受験となるのです。
部活動と同様に、受験というゴールに向かって目標を定め、行動し続けることで、将来「あの時があるから今の自分がある」と思える経験ができます。
今年は部活動という大きな経験の場がなくなってしまいました。でも、そこで「可哀そう」で終わってしまうわけにはいきません。
部活動に代わる体験として、受験を通し人生にとって重要な体験をさせてあげることが、我々大人の大きな役目だと思っています。
次回は、実際にこの状況下で、勉強に気持ちを切り替える方法について詳しくお話しします。