中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
学校に行かない日々が続き、生活習慣が安定しないお子様は多いのではないでしょうか。
当塾でも、
「起きる時間が安定しない…」「昼夜逆転の状態になってしまっている…」
と保護者様からお悩みの声をよく聞いています。
確かに子どもたちは、休校になったことで朝早く起きる必要は無くなり、毎日決まった時間に勉強や運動や食事をすることを求められなくなりました。
ですが、お子様の周りに先生や教室のお友達が今いないだけで、「毎日決まった時間に決まったことをやる」という習慣が不要になったというわけではないのです。
乱れた生活リズムは、本来毎日やるべきこと(毎日勉強する、毎日適度な運動をする、毎日お風呂に入る、等)を毎日つづけようとする力を削いでしまいます。
それでは、ますますやるべきことができないようになってしまいます。
また、今後コロナウィルスが収束した後に平常授業が始まった際、困ったことになってしまいますよね。
今回は、学校が再開した時に向けて生活リズムを直す方法をいくつか紹介したいと思います。
生活習慣を正すために最も手っ取り早いのは、睡眠時間とその質を良くすることです。
学校がある日と同じ生活リズムにしようとすると、どうしても子どもに「早く寝なさい」と言ってしまうと思います。
ですが、それまでの睡眠習慣ができていないと無理やり布団に入れても子どもは寝ることができません。
そこで「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」から始めましょう。
まずは1週間、頑張って早起きをさせましょう。
そして必ず、朝の強い光(日光)を浴びてもらいましょう。
人は、日光に当たることで体内時計を毎日調整します。
この体内時計がきちんと働いているかどうかは、生活習慣を整える上で非常に重要になります。
もし起き上がるのが無理であれば、布団を日光の入る窓辺にセットし、朝起きたら顔を窓に向けるだけでも効果はあります。
1~2週間ほども続けると、今生活習慣が乱れてしまっていても、子どもたちの体内時計は徐々に朝型に変わります。
地域差はあるでしょうが、学校が再開する日を目指して今からこのような調整をしていくべきでしょう。
はじめのうちは、ご褒美を設定するのも良いでしょう。
朝、決めた時間に起きることができたら「ゲームを20分できる」「パソコンを20分好きに使える」などです。
早起きが苦手で勉強も嫌いなお子様に、間違っても「早く起きて勉強しなさい」と言ってはいけません。
「苦手×苦手」ではたちまち起きる気なんて起こらなくなってしまいます。
まずは、
- 早起きをさせること
- 早起きを継続させること
をめざしましょう。
ご家庭によっては、なかなか大変な戦いになるところもあると思います。
ですが、そうすることで学校が始まってからお互い楽になります。
一度、頑張ってみてください。