中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、教室長の丹下です。
今回も、テスト前に中学生が本当にやるべきことに注目しながら読み進めてほしいお話をしたいと思います。
今回は、中学3年生の子のお話です。
5月のはじめに実力テストがある学校は多いと思います。
私の生徒のNくんもそうでした。
2年生のときに塾に通いだしたNくんは、2年生の間に少しずつ成績が上がり、
いよいよ受験の年、「3年生最初のテスト、がんばらないと!」と気合が入っていました。
塾を始める前は、テスト前の計画の立て方がわからず、いつも課題で精一杯だったのに、
2年生の後半には、塾内で一番早く課題を終え、2回目の復習をやりだすまでに成長しました。
しかし、いつも「定期テストは範囲があるけど、実力テストは範囲もないしなー」と、実力テスト前はほとんど何も勉強せずに臨むことが多い子でした。
「今回は3年になったし、少しは苦手なとこやったけどダメダメだったわ」
GW明けの塾でそう話してくれました。
「ところでテスト課題も進めておいたよね?」
「もちろん!当たり前じゃん!いつも先生言ってるし」
「じゃあ、実力テストの解きなおしはした?」
「えっ?」
「3年生だし、3年からは定期テストでも受験を意識して1,2年生の復習からも少しずつ出してくる先生も多いよ、って話したよね?」
「・・・したっけ?解きなおしなんてしてないわ」
この話をした次の塾の日から、Nくんは必死に実力テストの解きなおしを始めました。
GW前に実力テストがあるのは、「この連休を使って1,2年生の復習をもう一度やっておく」、「自分が1,2年生の範囲で忘れてしまっているところ、苦手なままほったらかしていたところを思い出す」ためにあります。
受験勉強は夏の時期に本番を迎えます。夏にすぐ受験勉強に入れるように、GWの連休を使ってどの科目、単元を集中的にやらなければいけないのかを整理しておかなければいけません。
もしGWの連休にそれが出来なかったお子さんがいらしたら、今から少しずつでも良いので学校のワークを解かせると良いです。
そして、出来なかったところは後でわかるようにチェックしておき、出来るまで間違い直しをさせましょう。苦手を見つけることが大切です。
教科書の問題でも良いです。解説がより詳しくのっている問題を扱いましょう。
また、1年生の頃のワークから全ページやろうとすると量が多く、途中で嫌になってしまいます。なので基本問題だけ、章のまとめのページだけ、と決めてから行わせましょう。
おすすめは、後から特に挽回しにくい数学と英語です。
これから夏までの間に、まとまったお休みはありません。日々少しづつ行動することが大事な時期であるということを、保護者の方にも知っておいてほしいと思います。