中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
2020年は教育改革の年です。
「教育改革」が学校現場のカリキュラムにどのように関わってくるのか、また、受験にどのように関わってくるのかということは、予想がつく部分と始まってみないとわからない部分があります。
今年はコロナウィルスの影響で学校の授業のスタートが遅れ、見通しが立ちにくくなりました。
ただ、もちろん教育改革は以前から打ち出されている指針なので、「今年はやっぱり教育改革やめましょう」ということにはならないでしょう。
新しい指導要領では、「資質・能力の3つの柱」と称して以下のような学びを全ての教科で子どもたちに得て欲しいと考えています。
- 学びに向かう力、人間性
- 知識及び技能
- 思考力、判断力、表現力
この中でも「思考力、判断力、表現力」については、「子どもにどのように身につけて貰えば良いのだろう…」と具体的な方法が浮かばずにお悩みになる保護者様は多いものです。
今回は、読解力・表現力を楽しみながら身につけられる方法をお伝えします。
実は、従来から読解力や表現力を問う入試形態自体は受験に存在しています。
公立中高一貫校の適性検査や(立場上小学校の教科書の範囲からしか出題できない)、高校生以上であれば推薦・AO入試がそれに該当するでしょう。
例え受験生でなくても、そのような入試の対策としてよく用いられている方法を応用してみましょう。
その中でもおすすめなのは、「お絵かきトレーニング」という方法です。
やり方は簡単です。
①シンプルなイラストや写真を見る。
②そのイラストや写真をみていない人にわかるような文章を書く。
例えば、下のようなイラストを使うとします。
「丘の上に木が2本立っている。2本の木の間にベンチがある。夕日が出てくる時間帯だろうか、空は、上の方が青く地面に近づくにつれて下の方がオレンジ色になっている。」
このような文章になるでしょうか。
その逆のことをやるのも、良いトレーニングになります。
①あるイラストや写真を表した文章を読む。
②その文章から想起されるイラストを描いてみる。
絵を描くという具体的な目的があるので、文章も目的を持って読むことができます。
絵を文章に変換したり、文章を絵に変換したり、この「変換する」という作業が文章を扱う時につかう頭の使い方にとっても近いのです。
親子で同じお題を使って、絵を描いてみたり文章を書いてみると、お互いに何が足りなくて、どこがうまくいっているのかに違いが出て、面白いです。
このトレーニングは、大人にもとても有効なトレーニングなのです。
「お絵かきトレーニング」をするためのテキストも売っています。
文章読解や表現が苦手なお子様でも、取り組みやすいトレーニング方法と言えるでしょう。
ぜひ一緒に取り入れてみてください。