中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回は「知・徳・体のバランスのとれた力」を基に「生きる力」とは何かについてお話しました。
今回は、なぜ今「生きる力」が必要だと考えられているのかについてお話します。
知識基盤社会の到来
「生きる力」が重要視されている理由の一つに、現代が「知識基盤社会」だということがあげられます。
「知識基盤社会」は簡単にいうと「あらゆる分野において常に新しいことに対応しなければならない社会」のことです。
例えば、科学技術や情報などは、毎日進歩しており、どんどん新しいものが生まれていますよね。
このように、活動の基盤となる部分が知識や技術に支えられているため、大きな変化が頻繁に起こりやすく、変化の予想がしにくい、あるいは出来ない社会のことを「知識基盤社会」と呼んでいます。
知識基盤社会と生きる力
「知識基盤社会はわかったけど、それがどうして「生きる力」につながるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
知識基盤社会では、これから起こる変化の予想が難しい、つまり、今までには起こらなかった未知のことに対応したり、常に新しい技術を活用していかなければならないということを意味しています。
そのため、次々に起こる環境や社会の変化を受け止めながら、対応していく力が必要なのです。
生きる力=自分の人生を切り拓く力
だれかに言われて嫌々何かを学んでいると、未知のことが起こったときに自分で考え、対応していくことが非常に難しいでしょう。
何かに興味を持ち、自分から知りたい、学びたい、という気持ちで主体的に行動していくと、おのずと自分の生きたい道が見つかっていくはずです。
何を学ぶかだけではなく「どうして学ぶのか」「学んだ結果どのようなことが出来るようになるか」を意識してみると、主体性を持ちやすくなります。
「生きる力」とは、学校の勉強だけに必要な力なのではなく、「大人になったときに自分の人生を切り拓いていく力」とも言えますね。
いかがでしたか。
「生きる力」がなぜ重要なのかがご理解いただけたと思います。
次回は「生きる力」がどのようなことにつながっていくのかについて詳しく説明していきます。
◎参照
文部科学省「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」「学習指導要領「生きる力」」「新学習指導要領リーフレット」「すぐにわかる新しい学習指導要領のポイント」