中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
- 子どもに「教えて!」と言われて勉強を教えてみるけど何だかいつもしっくりこない。
- 教えても「この教え方で本当に良いのだろうか」と疑問に思うことがある。
これらの悩みは、意外と多くの保護者様から伺います。
今回は、子どもに勉強を教える時に「意識するだけで変わる簡単なポイント」を紹介したいと思います。
①子どもが「分からない」と言って持ってきた問題より、一歩手前の問題を使って質問してみる。
「分からない」と子どもが聞きにくるのは、少しもやもやしたまま進めていってそのもやもやが積み重なったタイミングです。
つまり、子どもが持ってきた問題の直接的な解法を教えたとしてもあまり効果は発揮されないといえるでしょう。
問題集であればその前のページの問題ができているのかをチェックし、できていなければ一体どこからつまずいているのかを一緒に探すことが有効です。
子どもに分からない問題を聞かれたとき、たとえその答えや解き方を大人が分かっていなくても大丈夫です。
答えを教えるよりもはるかに大事なのは、分からない問題にぶつかった時にどのように対処するかを教えることです。
その対処の仕方で一番分かりやすいことのひとつが、「どこからつまずいているのかを遡って探す」という方法なのです。
②基本的に、子どもは教えたことを一回ではできないということを前提として教える。
仮に、子どもに10個のことを教えたとしても、覚えたり理解出来るのはせいぜい3個程度でしょう。
もし、以前質問されたこととまた同じことを質問しにくることがあっても、あまりつっけんどんな態度を取らずに優しくもう一度教えてあげて欲しいと思います。
最初は3個しか分かってもらえなくても、必ず子どもの中で覚えたことは蓄積されていっています。
何度も教えてもらったことの方が長く頭に残るという言説もあります。
「どうせ教えてもすぐ忘れるだろうしな」と思いながら教えるのは、教える側にとって苦痛です。
無駄なことをしていると思わずに根気強く何度も教えてあげて欲しいと思います。
いかがでしたか。
これから学校が再開すると、例年より授業のスピードがどんどん加速することが予想されます。
そうなると、必死に授業に付いて行こうとしても苦戦する子がたくさん出てくるでしょう。宿題で分からないことが出てくると、お家にいる保護者さんに質問したくなるかもしれません。
「分からない、どうしよう…。」と不安になりながら質問してくる場合もあります。その時の保護者様の対応次第で「もう少し頑張ってみようかな」と思わせることが出来たら良いですよね。
ぜひ、参考にしてみてください。