中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の田中です。
前回は、スモールゴールを決めるコツについてお話しました。
今回は行動目標についてもっと掘り下げてお話しします。
目標の決め方、スモールゴール、行動目標について詳しくはこちらをご覧ください。→「目標の決め方①新年度スタート!このタイミングで絶対知るべき「目標の決め方」」
行動目標を設定するコツ
行動とは継続して初めて効果をもたらします。
バレリーナが毎日柔軟やストレッチを継続することで柔らかい体を手に入れるのと同じです。
どんなに良い行動目標を決めても、それが継続できなければ意味がありません。
まずは「何か行動を継続する」ということに慣れる期間を作りましょう。
勉強に関係していれば、初めのうちの行動目標は勉強のレベルアップを重視していなくても大丈夫です。
例えば、「机に5分座る」「教科書を1ページ読む」などです。
これらは、学力につながる行動かというと決してそうではありませんが、行動を続けるための課題としては、とてもシンプルかつ簡単です。
勉強の習慣が身についていない子は、「何か行動を継続する」ということを一番に考えて行動目標を設定しましょう。
2週間ほど行動を継続することが出来たら、いよいよ勉強の本題に入る、という心づもりでいると気楽に始められるでしょう。
ただ、現段階である程度勉強の習慣が身についている子は、もっとレベルの高いところから始めても勿論大丈夫です。
また逆算するのも忘れてはいけません。
「行動目標に慣れないはじめのうちは、継続出来る行動目標にする」
というのは大事です。
しかし、決めた期間までにスモールゴールの達成を目指さなくてはいけませんよね。
逆算しておかないと、最終目標までの時間が足りなくなったり、逆に無駄に伸びてしまったりしてしまいます。
スモールゴールから逆算して、「この時期までにはこれができているようになっている必要がある、それならこの時期はこんな行動を継続すべきだな」というように考えましょう。
このように冷静に考えることで闇雲に行動するだけになるのを避けることができます。特に小学生のお子様の場合は、行動の逆算を保護者様が手伝ってあげる必要があります。
また、行動目標をやり始めると、行動することだけに満足してしまって、スモールゴールや本当に大切な大きな目標を見失ってしまう子もいます。
お子様がそのようになってしまっていたら、定期的に大きな目標を思い出させてあげましょう。
3回にわたって、目標の決め方についてお話ししました。
新たな学年を迎えたこの時期だからこそ、これからの1年間を成功させるために
①大きな目標
②スモールゴール
③行動目標
この3つをセットで設定してほしいと思います。
1年間の成功とは、1年間行動を継続するということです。
ぜひ、挑戦の1年にしてください。