中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の田中です。
今回も前回から引き続き、「家で日中子どもが一人になってしまうご家庭での家庭学習の仕組みづくり」についてお話しします。
今回ご紹介するのは、「チェックリスト」を使った勉強方法です。
チェックリストについては、以前詳しくご紹介した記事があるのでそちらもぜひ参考にしてください。「チェックリスト(Todoリスト)を使って勉強上手になろう。」
チェックリストとは、
- やるべき行動を書き出して、
- その行動が実行できたらチェックをうつ
ためのリストです。
子どもの場合は、このチェックリストをうまく勉強に当てはめて使うことが出来ると、学習効率が飛躍的にアップします。
今回は、「実際にチェックリストを使って、上手くいった子の成功例」を見ていきたいと思います。
家ではほとんど勉強しない N 君。
何とか家で勉強してもらいたいと思い、保護者の方(お母様)と相談させて頂き、チェックリストを作り、実践するようにしました。
それまで全く家での勉強習慣が無かった N 君。
まずはゴールまでの道を段階的に分け、出来そうなことから行いました。
☐勉強机に座る
☐宿題の内容を確認する。
☐教科書とノートを机の上に置く
出来てきたら次のステップへと進んでいきました。
最終的には
☐計算問題を 1 ページやる
☐文章問題を 1 ページやる
☐次の単元の教科書を一回読む
まで出来るようになりました。
もちろん、初めから必ずチェックが打てていたわけではありません。
出来ていない時もありましたが、どんなことがあっても出来なくても、 1 カ月続けることをお母さんと約束してやってもらうようにしました。
毎日、「チェックリストを作成する→出来たものはチェックをうつ」を繰り返していくと、いつしかチェックリストを使うことが N 君の当たり前になっていきました。
途中、 N 君は「親からチェックを貰えるだけで嬉しいし、なんかゲームのクエストをクリアしていっている感じがするから楽しかった。」と言ってくれました。
つまりチェックをうってあげることだけでもご褒美になったのです。
今でも N 君は私の教室の生徒ですが、「やらないと落ち着かない(笑)」と言ってくれています。
チェックリストを正しく使えば、今多くの保護者の方が抱えている「家で子どもが勉強しない・・・」というお悩みを解決することが出来ます。
子どもが家で勉強出来ないのは、「勉強するきっかけが、家の中に無いから」です。
そのきっかけさえ作ることが出来れば、今より良い方向に進むことは間違いありません。
このような時だからこそ、子どもの家庭での時間を大切に出来る方法を試していきましょう。