中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは、個人指導専門塾の坂口です。
前回「友だちと勉強するって良いこと?悪いこと?」、友だちと一緒に勉強するときに、図書館を使うメリットをお話しました。
ですが、「図書館だとその場で堂々と友だちに質問が出来ない!」と言う子もいます。
そのような理由で友だちの家で勉強することを望む子どもに、厳しく「図書館でやりなさい」と言っては、子どものことを信頼していないと伝えるようなものです。
図書館で勉強する方法はひとつだけではありません。
他にも周りの大人が提案できることがあります。
①別の場所を提案してみる。
何故、友だちの部屋で勉強したいのか子どもに聞いた時、「質問しながら進めたいから」という理由であれば、別の場所を提案してみましょう。
例えば、授業後の教室や公共施設が開放しているスペースなど。
意外と考えてみると他にも良い場所があることに気づいてくれるかもしれません。
②ルールを伝え、徹底させる。
それでも、他に勉強できる場所が見つからない、ということであれば友だちの部屋でもOKです。
ただし、必ず「友だちと家で勉強するときのやり方」を伝えなくてはなりません。
約束すべきルールは以下の通りです。
①タイムスケジュールをつくって共有する。
②タイムスケジュールを厳守する。
③勉強の時間が始まる前に、その時間で達成する目標を伝え合う。
③勉強の時間は、私語は勿論、勉強に関する質問もしない。
タイムスケジュールを作る際は、勉強する時間、休憩、質問タイムをつくりましょう。休憩と質問タイムを含む勉強の時間配分は7:1くらいが良いでしょう。
休憩中は何をやっても良いですが、次の勉強の時間が遅れてしまう恐れのあることはやらないほうが良いでしょう。友だちにも迷惑をかけてしまうかもしれないですからね。
また、例えば「40分勉強→10分休憩→20分質問タイム→40分勉強・・・」というスケジュールを立てたとしたら、
40分勉強の初めに、「私はこの40分で、この3ページ間違い直しまで終わらせる!」のようにその時間の目標を伝え合いましょう。
誰かに行動目標を言うことで、より「頑張ろう!」と言う気持ちになることが出来ます。
これは、ひとりで勉強したり学校の授業を受けているときには出来ない、友だちと勉強するときならではの出来ることです。
ルールの基本は、「相手の勉強を邪魔しないこと」です。これをお互い守ることが出来れば、友だちと一緒でも充実した勉強時間にすることが出来るでしょう。
前回もお伝えしたように、友だちと一緒に勉強することが必ずしも悪いというわけではありません。友だちがすぐ近くで一生懸命頑張っていることに感化されて自分も頑張ることが出来たらこんなに良いことはありませんよね。
一人で勉強するのか、複数で勉強するのか、
用途に合わせて勉強できるように、それぞれのメリットを今一度考えてみてはいかがでしょうか。