中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
よく体験に来られるときに
「うちの子は勉強のやり方が分かっていない」というのを保護者様から相談されます。
勉強のやり方が分かっていないならまだしも、間違ったやり方が身に付いていたとしたら
それは将来的に確実に勉強嫌いな子供になっていきます。
なぜかというと、やってもやっても成果が出ないからです。
行動科学で「行動自発率」という考え方があります。
人はR+(プラス)の人とR-(マイナス)の人とに別れます。
R+の人は、〇〇したい、やりたい、という主体的な人。
R-の人は、〇〇しなければならない、言われたから仕方ない、というやらされ感が強い人。
勉強をやらない、嫌いというお子様はこのR-に属します。
実際ほとんどのお子様が勉強に関してはこちらに属します。
では我々塾講師、もしくは保護者様が何をやらないといけないかというと、
R-の人をいかにR+にするかということです。
つまり「勉強やりたくない」から「勉強やりたいな」「勉強って楽しいな」と思えるようにすることです。
その時に注意しないといけないのは、やる気とか根性とか能力は関係ないということです。
では、何をしないといけないのか?
「間違った勉強のやり方」を「正しい成果につながる勉強のやり方」に切り替えるということが必要です。
最初から成績をあげたくない子はいません。
「次のテストこそは」と思っていたのがいつの間にか、自分には無理だとあきらめが入っていきます。
ここで正しい勉強のやり方が重要です。
間違った勉強のやり方を繰り返すとどうなるのか?
例えば、間違った勉強のやり方の代表的なものは、間違えなおし。
特に多いのが、答えを写しているだけ。
他にも単語を何回も書いているけど、本当に書いているだけ。
これらをどれだけやっても当然成績に繋がりません。
問題なのはここからです。
本人は本気で勉強を頑張っている・やっている、と思い込んでいます。
でも努力しても成績に繋がらないので、いずれ「どうせやっても無駄…」といって行動量が減っていきます。
そして本当の勉強嫌い、やりたくないに変わっていきます。
人は行動したことが、ちゃんと報われたり、小さくてもいいので達成感を感じるという経験をしないと、
行動を継続することはできないんです。
そのために必要なのが、正しい勉強のやり方です。
勉強のやり方は人によって変わります。
必要な量も変わります。
それを
その子その子に的確に見つけてあげて、その行動を繰り返すことで、
正しく成果が出て報われ感・達成感を得ることができる。
だから行動を継続する。
そこが善循環の始まりです。
もし、やってもやっても成果が出ない、ということであれば、勉強のやり方が間違っているかもしれません。
怖いのは「ぼく(わたし)はやっても無駄」と思い始めてしまうことです。
そうなる前に、勉強のやり方の見直しをしていきましょう。