中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の田中です。
10月になりましたね。もうすぐテストというお子さんも多いことかと思います。
普段、保護者の方はテスト前にどのような声掛けをしていますか。
声を掛けたいが、どのように声掛けをすればいいかが分からないという方も
多いのではないでしょうか。
今回は、テスト前の正しい声のかけ方について考えましょう。
突然ですが、皆さんは褒め方にルールがあることをご存知ですか?
褒め方のルールとは、心理学者のジェニファー・ヘンダーロングが多数の研究から導き出した定義です。
今回は、その中から 3 つ紹介致します。
誉め言葉のルール
①褒めるのは心からのもので具体的なもの
②相手が行動できる「行動」をほめる
➂人と比較しない
ひとつづつ見ていきましょう。
①褒めるのは心からのもので具体的なもの
例えば、「テスト勉強していていいね」よりも
「テスト前の 1 週間の計画がいいね。特に、苦手の単元である○○を克服するために、基本から何度も復習して解き直す、という計画がいいね。」
など、良い結果を導くためにやっている具体的な行動を挙げながら褒めてあげましょう。
この時、具体的な内容に加えて「あなたが頑張っていることを知っているよ」ということも、子どもに伝えるのがポイント。
親は子どもにとって最も身近で、最も認められたい存在です。
親が自分の努力をちゃんと見てくれているという事実は、子どもの「次も頑張るぞ」という気持ちを盛り上げてくれます。
②相手が行動できる「行動」をほめる
「能力」ではなく「行動」を褒めましょう。
「どんな勉強をしたのか」「勉強のために何をしたか」が行動です。
能力だけを褒めると、少しでも自信のないことに対しては守りに入ってしまい、チャレンジをしなくなります。
能力を褒めてもよいですが、能力と一緒に行動も褒めましょう。
➂人と比較しない
他人と比べると、能力のせいと考えます。
そのことで本来やるべき「勉強」という行動を軽視してしまいます。
なので、他人ではなく、その子どもの過去と今を比較して、何ができるようになったかに注目し、褒めましょう。
最後に、一番重要なのは、ただの勉強を「自分から取り組む勉強」にすることです。
強制されて取り組むのと、自分から積極的に取り組むのとでは、その成果が大きく違います。
ポジティブなモチベーションの方が、脳は活発に働きます。
ポジティブなモチベーションを出せるような声掛けをしていき、子どもが自分から勉強したいと思うような声掛けをしていきましょう。