中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の柵木です。
9 月も終わりですね。
さて、この時期は勉強も他の行事も忙しくなります。
勉強が苦手な子どもとしては、どうしても勉強を後回しにしてしまいがちです。
もちろんそれではいけないことを子ども自身も知っています。
だけど「時間がないから勉強に回せない……」そんなことはありませんか。
学校の宿題をやるのは当然として、それ以外の時間を見つけるのは不可能、と思いがちです。
ここで重要なのは「時間の使い方、見つけ方」です。
漢字の書き取りに 30 分、1 時間とかける子はいませんか。
もちろん時間があるならそういう勉強も大事です。
ただ忙しくなると、その 30 分が惜しくなります。
そういう場合、漢字の書き取りを細かく分けてみて考えます。
漢字の書き取りの順番は、簡単に箇条書きにすると
①漢字ドリルとノートを用意する
②正しく漢字をノートに書き写す
③音読みと訓読みを書く
④ノートに 5 回ずつ繰り返し書く
といったところでしょうか。
これを①~④まで一気にやるためには、時間をまとめて取らないといけません。
ただ、例えば①だけならどうでしょうか。これは 1~2 分でできますよね。
②はもう少しかかるでしょうが、5 分もあればできそうでしょうか。
③は②といっしょにすれば 1~2 分でしょうか。
④が大変ですね。これに 10 分~20 分かける子はいると思います。
例えば、ご飯前に学校の宿題を、ご飯の後に漢字の書き取りをしようとしたら、
- 宿題のあと、漢字の書き取りの準備だけしてからご飯にする
- お風呂待ちの間に②③をしてしまう
のようにひとつひとつ作業をこなしていくとどうでしょうか。
このように、ちょっとした時間を使って、できることだけやっておくという手もあります(隙間時間なんて言ったりしますね)。
子どもは「たった 2 分で勉強なんて進められない」と思いがちです。
ですが、逆の発想で「2 分でできることをしてみよう」とするだけで、思ったより進めることができます。
それが他の子との差になります。
「月曜はドリルから書き写すだけ①②③、火曜は練習の日④」みたいにしてしまっても良いです。
睡眠時間を削りながら、うとうとと 1、2 時間以上かけて同じ分量こなすよりもよっぽど効果的です。
時間が取れないなら細かく時間を取ることはできないか、ぜひ考えてみてください。