中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の坂口です。
ゴールデンウィークは楽しめましたか。
ゴールデンウィーク明けにテストがある方は復習中心の休みになったのではないでしょうか。
連休明けではありますが、新しい学年が始まって1ヶ月が経ち、クラスの雰囲気に慣れてきたころだと思います。
どちらかというと、今までは助走です。そしてこの5月から本格的に走り出すとイメージしてもらった方が宜しいです。
ここから本当の意味で、勉強がスタートします。
本格的に授業が始まり、スピードも4月と大違いになります。
初めて聞く言葉、公式。毎日毎日、初めて続きです。
そして、そんな大変な中、テストがあります。
そこで今回は、初めてテストを迎える中学1年生の保護者の方に向けて
「お子様にどんな声かけをすると良いのか」についてお伝えいたします。
お兄さんやお姉さんがいなくて中学の定期テストを初めて経験するご家庭では、
「自分の時はこうだった。こうした。」と自分の記憶をたどって、アドバイスをする保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時、お子さんに伝えたことが本当に正しいことなのかを振り返って考えてみることは大切です。
「自分の時はこうだったから」という根拠はどこまで信頼して良いものなのでしょうか。
「何で分からないの。」「私はこのやり方だったのに。」という言葉を発してしまうのは家族ならばよくある話です。
しかし、これははっきり言って逆効果です。
子どもは「やっても怒られるし、分かんないし、面白くない。やーめた。」となってしまいます。
これではどちらも良い気がしません。
しかし、その声かけにこんな言葉を付け加えて下さい。
「お父さん(お母さん)はこのやり方だったけど、自分のやりやすい方法を見つけて取り組んでね。」
この言葉があるのとないのとではどんな違いがあるでしょうか。
こう付け加えることによって、保護者の方の言葉が「指示」から「アドバイス」に変わります。
子どもに限らずどんな人間も、否定されたり強要されたりするのは嫌なものです。
しかし、保護者の方の体験を話しながらも「自分のやり方を見つけてほしい」という声かけをすれば、
子どもの心も前を向いてくれます。
「自己効力感(セルフエフィカシー)を高めることが出来れば勉強に対するやる気もあがる」
というお話を以前にもしましたが(こちらの記事もぜひご覧ください。→どうやったらやる気は出るのか?・自己効力感を維持する2つのポイント)
自己効力感を感じるタイミングは大きくふたつに分けることが出来ます。
それは「自分で自分を認めることができたとき」と「人に認められたとき」です。
自分で自分を認めることができる、というのはとても理想的ですが、
お子さんが自分の勉強にまだ自信がなさそうなときは、ぜひ保護者の方が褒めてあげてください。
勉強の方法が良いから褒める、というよりは勉強の方法を模索している姿が見られたら褒める、が良いでしょう。
はじめてのテスト期間は、今回のテストだけではなく中学校生活のテスト勉強の方法を左右する期間です。
今思う最善の勉強方法を試して、良い結果でも悪い結果でも次に生かせれば良いですね。