中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の岡田です。
新年度がスタートしてから半年以上が過ぎました。
小学6年生のみなさんは、残りの小学校生活を存分に楽しんで、4月から充実した中学校生活に歩み出したいところですね。
その為には中学に向けた準備が不可欠です。
小学校6年生は「中学準備の時期」といわれています。
この中学準備を十分に行わずに中学生になってしまうと
- 部活がよりハードに⇒「疲れたから勉強は今度にしよ・・・」
- 英語の読み書きが本格的に始まる⇒英語に初めて触れた生徒はいきなり出遅れる
- 定期テストが始まる⇒勉強がテスト本番までに間に合わない・・・
などの「中学生ギャップ」に直面してしまいます。
中学生ギャップに苦しまないように、毎年多くの小学6年生の保護者様が相談に来られます。
そんな時、私が皆さんにお伝えしていることがあります。
それは、「中学生としての勉強に対する考え方」を「小学校の間に身につける必要」があるということです。
小学生のお子さんは「勉強は作業」と認識していることが多く見受けられます。
小学生までは、決まった計算方式や公式を覚えてそれに沿ってテストに臨むことで、比較的容易に高得点を取れてしまいます。
それを何度も経験してしまうと勉強する上で本当に大切な力を養えなくなってしまいます。
2020年度から新しい学習指導要領での授業が導入されます。
学習指導要領改定の基本的な考え方のひとつに、「思考力・判断力・表現力の育成」があります。
これからの学校教育は「思考力・判断力・表現力」により一層重きが置かれるということです。
「決まったルールに沿って問題を解いていく」だけではどんどん通用しなくなっていくのです。
中学生になると、その傾向はもっと顕著に現れます。
現在も、中学生の教科書や小学5、6年生の教科書の一部には、
「思考力・判断力・表現力」を問われる問題が扱われています。
これらの力の基本は、「なぜ?」を自分の言葉で答えられるかです。
それを、小学生の勉強習慣にも組み込んでいく事が「思考力・判断力・表現力」を養う第一ステップとも言えます。
例えば国語の読解問題が宿題で出された際、
それを終わらせたお子さんの答案に一度目を通して
「なんでその選択肢を選んだの?」「この書き抜きが正解だと思う根拠はなに?」
と質問してあげましょう。
思考する習慣が少ない子は「なんとなく」答えてしまうことが多いです。
そこから「なぜ」に関わる質問を投げかけていくと、一度立ち止まって「なんでこう答えたんだっけ?」を考えることが出来ます。
これが思考力の第一歩なのです。
今から出来る簡単なトレーニングです!
ここでのポイントは「なんで?」「どうして?」と考えさせ、言葉にさせるというところです。
考えるという「思考力」と、発表するという「表現力」、これら2つを同時にトレーニングしていくことができます。
日本人は特にですが、「阿吽の呼吸」という言葉がある通り、
すべてを言わずとも伝えるといったのをかっこいいと思う節があります。
でもそれではこれから通用しなくなってしまいます。
子供たちは4歳~6歳の時期に特に知性を身に付けていくフェーズに入っていきます。
「なんでこうなるの?」
「どうして?」
時には答えに困ることもあったのではないでしょうか?
その時期を超えると、逆に深く考えず「そういうもの」で締めくくってしまうことが良くあります。
その疑問に思う習慣をぜひお母さんが呼び起こしてください。
子供たちだけでは難しいので、お母さんが横で、
「なんでだと思う?」「どうしてそう思った?」と投げかけることで、その思考パターンが身に付いていきます。
是非、答えを導いた根拠を考えて表に出させる習慣を作り、「思考力」と「表現力」を養っていきましょう!