中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは!個人指導専門塾の岡田です。
以前、「国語の勉強を始めるきっかけとして何から始めたら良いですか?」という保護者様からのお悩みについての記事を紹介しました。(まだご覧になってない方はこちらからご覧ください→国語の読解問題の勉強はどうやるの?)
そこで今回は、夏休み中に国語の読解問題の簡単な習慣を身につけたことで、半年で国語の偏差値を5以上も向上させた、私の教室の生徒のSくんの勉強方法についてご紹介します。
Sくんは数学の計算問題や、理科・社会といった暗記科目が得意でしたが、国語の読解問題や、数学・英語の文章問題が滅法苦手でした。
1学期、期末テストの国語の解答用紙を私に見せながら「また最低点とっちゃったよ・・・俺って国語の才能がないんだよな。」と言って落ち込んでいました。
彼の国語の問題用紙を見てみると、何も書き込みがなくまっさらな状態であるのに気づきました。
「問題文に書き込みを今まで入れたことはある?」と聞いたところ「そもそも文自体、しかっり読んでない」と答えました。
そこで、夏期講習の期間、教室でSくんには読解問題に2つのルールを設けて問題を読み解いてもらいました。
①「しかし」には▽、「だから」には△といったように、接続詞を必ず特定のマークで囲う。
②問題文を一通り読み終わったら、4センチ四方の大き目なふせんを問題文の上に貼り、そこに3行ほど使って簡単な要約、または文章のタイトルを考えて書く。
このルールに従って、夏期講習期間の約2か月間取り組んでもらったところ、大きな変化をもたらしました。
まず、接続詞を意識して読むことで前後の文のつながりを意識して読むようになりました。
また、簡単な要約をしてもらうことで以前よりも内容をひとつひとつ把握しようとしながら読み、タイトルを付けることで読み解く際にメインテーマからぶれずに解くことができるようになってきました。
その勉強方法を続ける事およそ半年後、学年末テストにおいて、Sくんの国語の得点は平均点よりも15点以上高く取ることに成功しました。
国語の読解力はすぐに身につくものではありません。ゆえにかつてのSくんのようにさじを投げてしまう生徒さんも少なくないです。
しかし、このように、文を読むことが苦手な人でもできる簡単な習慣から始めることが、読解力の向上につながってくるのです!
国語の勉強のきっかけが掴めず悩んでいるお子さんにぜひ伝えてみてくださいね!