家庭で増える“言葉のすれ違い”を防ぐ方法

新学期が始まりましたね。お子様の様子はいかがですか。
不安や緊張で気持ちが揺れやすいのが、この時期の特徴です。
そんなとき、保護者様のちょっとした声かけがお子様の行動を大きく変えることがあります。
大切なのは「やる気を出させる言葉」ではなく、「行動を後押しする声かけ」。
行動科学の視点から、その具体的な工夫をお伝えします。

新学期は、おうちでのお子様の様子をよく観察して、どんなことに不安を感じているのか観察してあげたいものですね。
新学期は学校のリズムに戻れるか、勉強についていけるか、不安を感じている子も少なくありません。
そんなときに効果的なのが「結果」より「行動」を認める声かけです。
例えば「今日、自分から机に向かったね」「わからない問題に挑戦したね」と伝える。これは行動科学でいう「強化」にあたり、望ましい行動が繰り返されやすくなります。
子どもは「やってよかった」と実感し、次の行動につながります。

「頑張ったね」だけでは、子どもにとっては曖昧で次につながりにくい言葉になりがちです。
そこで「ノートをきれいにまとめられたね」「最後まで集中して読めたね」と具体的に伝えると効果的です。
小さな行動を切り取って認めることで、子どもは「自分でもできることがある」と感じやすくなり、自己効力感が高まります。
自信の積み重ねが、次の挑戦につながっていくのです。

「わかっているけど動けない」──そんな子どもの姿を目にすると、保護者も焦りを感じるものです。
そこで役立つのが「行動の合図になる声かけ」です。
例えば「夕飯の前に10分だけやってみようか」「一問だけやってから休憩しよう」など、始めるハードルを下げる工夫。
行動科学では、最初の一歩を小さくすることで行動が生まれやすくなるとされています。
「やりなさい」と迫るよりも、自然と動き出せる条件を整える声かけが、子どもに安心感を与えます。
声かけはほんの一言でも、子どもの行動を変える大きな力を持っています。
新学期の今だからこそ、無理なく続けられる小さな工夫を試してみてください。
お問い合わせ・無料体験申し込みはこちら