家庭で増える“言葉のすれ違い”を防ぐ方法

夏休みの夜更かしや勉強ペースの乱れ…「まあ新学期が始まれば何とかなるだろう」と思っていませんか。
実は、この時期の立て直しが2学期の学力や生活に大きな差を生みます。
やる気に頼らず自然と動けるようになる“仕組みづくり”を、行動科学の視点からご紹介します。

夏休み終盤に生活リズムを整えるうえで大事なのは、本人のやる気ではなく「環境づくり」です。
行動科学では、行動はきっかけ(先行条件)によって決まると考えます。
保護者様が工夫できる「環境の合図」が、良い習慣を自然に後押ししてくれます。

「早寝早起き」や「勉強時間をきっちり確保」といった大きな目標は、一気に達成するのが難しく、挫折の原因になります。
そこでおすすめなのが、小さな行動を区切って「できた感覚=成功体験」を積み重ねること。
寝る時間を15分早める、10分だけ机に向かうなど、小さな目標を立て、その達成を繰り返すほど、行動は強化されます。
子どもは「自分でもできた」という感覚を得て、次の行動を続けやすくなるのです。

新しい習慣を長続きさせるには、「習慣」と「ご褒美」をセットにすることが効果的です。
例えば、習慣にしたい行動「夕食後に20分間机に向かう」が出来たら、「好きな音楽を聴く」など小さなご褒美を用意する。
この繰り返しが習慣を強化し、気づけば「やるのが当たり前」という状態になります。
2学期を気持ちよくスタートさせるために、この一週間でできる、小さな一歩。ぜひ始めてみてください。
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