家庭で増える“言葉のすれ違い”を防ぐ方法

受験期は常に高いモチベーションを保てるわけではありません。特に夏の終盤から秋にかけては、疲れや焦り、結果への不安が重なり、勉強への気持ちが上下しやすくなります。
この波は特別なことではなく、誰にでも起こる自然な現象です。気持ちの低下を“自分の弱さ”と捉えるのではなく、「こういう時期もある」と受け止めることで、不要な自己否定を減らすことができます。

モチベーションが落ちやすいときに有効なのが、短期目標の設定です。
1週間で覚える英単語の数、1日で解く過去問の範囲など、小さく区切った目標は達成感を得やすく、次の行動へつながります。
さらに、達成できた事実を目に見える形で残すと効果が増します。チェックリストに印をつける、学習記録アプリでグラフ化するなど、成果を“見える化”することで、自信が積み上がります。
この時期は、友人や同級生の進度や模試の結果が気になりやすくなります。しかし、比較はモチベーションを下げる要因にもなります。
他人の状況はあくまで参考程度にとどめ、必要以上に意識しすぎないことが大切です。大事なのは「自分が昨日よりどれだけ進んだか」。成長の物差しを自分の中に持つことで、焦りに流されずに前進できます。

受験期は「頑張らなければ」という気持ちが強くなり、休むことに罪悪感を抱きやすくなります。しかし、休憩はサボりではなく、集中力と精神力を保つための戦略です。
軽い運動や趣味の時間、友人や家族との会話など、頭を勉強から切り離す時間をあらかじめ計画に組み込みましょう。適度な休息は、気持ちをリセットし、勉強への再集中を助けます。

やる気の波は受験生なら誰もが経験するものです。
「波を否定せず受け止める」「短期目標で達成感を積み重ねる」「比較を参考にとどめる」「計画的に休む」――この4つを意識することで、モチベーションは安定しやすくなります。
勉強の計画と同じくらい、心の状態を整える工夫も大切です。秋から冬へ向けて、学力とともにメンタルの土台も育てていきましょう。
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