逆戻り学習で苦手克服!新学年までの計画的勉強法
新学期に向けて、お子様の勉強プランを考える中で「復習だけでなく、予習も必要では?」とお悩みの保護者様もいらっしゃるかと思います。
今回は、前回の内容を踏まえた上で、復習と予習それぞれの重要性と、新学期にどちらを優先すべきかについてお伝えします。
復習の重要性―土台を固めることで成績が伸びる
まず強調したいのは、復習、とりわけ逆戻り学習の重要性です。
逆戻り学習では、前学年やその前の学年でつまずいた基礎を徹底的に洗い出し、補強します。このプロセスを経ることで、現在の苦手分野が解消され、「やればできる!」という自己効力感を育むことができます。
基礎がしっかり固まっていなければ、新学期の学習内容を吸収するのは難しく、さらに学習の遅れが積み重なってしまう恐れがあります。
復習は、例えるなら建物の土台をしっかり固める作業です。どんなに立派な上層階を建てようとしても、土台がぐらついていては崩れてしまいます。
この時期だからこそ、まずは基礎固めに集中することをおすすめします。
予習の利点―新学期のスタートダッシュを切るために
一方で、予習も新学期に向けた準備として有効です。
予習の最大の利点は、新しい内容に触れる際の心理的負担を軽減し、授業中の理解度を高めることにあります。
予習によって基本的な流れや用語を知っておくことで、授業が「初めて聞く話」ではなく「知っている話の補強」となり、記憶の定着が促進されます。
また、予習が進んでいると、授業中に自信を持って先生の質問に答えられる機会が増えます。
これが子どもの自己肯定感をさらに高め、学習意欲を引き出すきっかけになることもあります。
復習か予習か?選び取る基準
では、復習と予習、どちらを優先すべきなのでしょうか?これを判断する基準は、お子様の「学習の基礎力」と「現状の理解度」です。
- 基礎が定着していない場合は復習を優先
現在の成績が伸び悩んでいる場合や、過去に習った内容で曖昧な部分が多い場合は、復習を徹底すべきです。基礎が固まっていないまま予習に取り組んでも、理解が浅くなり、勉強に対する自信を失いかねません。 - 基礎が定着している場合は予習に挑戦
基礎がしっかり身についていて、現在の学習内容に大きな遅れがない場合は、予習を取り入れてみましょう。特に新学期の単元が難しいと予想される場合や、お子様が余裕を持って取り組める場合には、予習が効果を発揮します。
予習と復習のバランスが重要
復習と予習は、どちらか一方を選ぶのではなく、バランスが重要です。
復習で基礎を固めたうえで、余裕があれば予習を少しずつ取り入れていくことで、新学期のスタートをスムーズに切ることができます。
この時期に、焦らず、適切な学習計画を立てることで、お子様の新学期の成功を後押ししましょう。
「復習と予習のバランスを意識しながら取り組む」ことが、成績向上への最短ルートです!