冬休みこそ注意すべき「学習習慣の維持」
近年、働く大人の間でもたびたび話題にあがる「伝え方」。伝え方は、生きていくために重要なスキルともいえます。
そこで今回は、伝え方やコミュニケーションについての踏まえておきたいポイントをお話していきますね。
シーン1:親から子どもへ伝えるとき【話のゴール・方向性を示す】
親から子どもに伝えるときは、話のゴールや方向性を示すようにします。
とくに何かを注意するときに、「これは良くないよ」「こうしないといけないよ」から始まり、たとえ話や他の例なども含め、どんどん話が長くなってしまう経験はないでしょうか。
子どもに伝えたい、理解してほしいと思うあまり、たくさんの言葉を並べて話が逸れてしまうケースはよくあります。
ただ、一度にたくさんのことを伝えられると、子どもは混乱してしまうもの。また、大切な部分を抜き出す、本質を捉えるといった能力がまだ未熟なので、結果的に伝えたい部分とは違うことが心に残ってしまう可能性があります。
さらに、子どもが連想ゲームのように他の話をし出してしまうケースも見受けられます。
そのため、話のゴール・方向性を示して、伝えたいことが確実に伝わるように意識しましょう。
シーン2:子どもが兄弟に伝えるとき【相手の前提を踏まえる】
小さな頃から一緒にいて、一緒に育ってきた兄弟姉妹。
とはいえ、「うちの子たちは喧嘩ばかりで」なんて言葉もよく耳にします。
兄弟姉妹で何かを伝えるときは、相手の前提を踏まえて話をするようにしましょう。
一緒に生活している相手であっても、相手には相手の世界があります。
兄弟姉妹だと、なんだか自分と同じと思ってしまいがちなのですが、考え方や感じ方、友達環境などは全く違うものですよね。
前提が自分と一致しているわけではないのですが、知らず知らずのうちに自分の前提を会話のなかに取り入れてしまっているケースがあります。
不要な喧嘩を引き起こしてしまわないためにも「自分と相手の前提は違う」といったことを意識して伝えるようにしましょう。
シーン3:子どもが友達に伝えるとき【相手の立場に立つ】
友達関係で悩む小学生・中学生も少なくありません。親としては、仲の良い子がいれば嬉しいですし、喧嘩やトラブルには巻き込まれてほしくないと思いますよね。
子どものトラブルをみていると、勘違いであったり、自分を理解してもらえないといった思いが原因でトラブルになるケースが多いです。
そのため、子どもが友達に伝えるときは、相手の立場に立って話すように心がけましょう。
自分が良いと思ったものを押し付けたり、無意識の思い込みや偏見を持って話したりするのはNGです。
相手の立場に立つということは、相手に寄り添うということ。(だからといって、なんでも友達の言いなりになるのは違うので、その点を子どもがはき違えないようにしましょう)
「あなたはどう思う?」「どうしてそう思ったの?」など、相手の声に耳を傾け、相手が違う意見を持っていても「あなたはそう思うのね」といった気持ちで伝えるべきです。
すぐに完璧に・・というのは子どもにはもちろん、大人でも難しいです。
ただ、伝え方が上手な人は、人間関係も良好な傾向があります。
この機会に親子で伝え方を見直して、相手に伝わるような工夫をしてみてくださいね。