子どものSNS・インターネットトラブル①|どんなトラブルが起こり得る?

みなさんは、現在の子どもたちのスマホ事情を知っていますか。

内閣府が行った「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、自分専用のスマホを利用している子は、小学生で64%、中学生で91%でした。

また、1日の平均利用時間は、小学生が213.7分、中学生が277分ということが分かっていて、1日3時間以上インターネットを利用している小学生は52.7%、中学生では69.9%になります。

スマホを利用することで起こり得る“子どものSNS・インターネットトラブル”。

今回は、その事例を紹介していきたいと思います。

事例1:文字だけのコミュニケーションで仲間外れに・・・

友だちのグループLINEで、自分が送信したメッセージが反対の意味に受け取られてしまった。

送信してすぐにお風呂に入りに行ったので、訂正するタイミングもなく「そんな風に言わなくても・・・」「性格悪い!」「もう無視しよう」と、仲間外れに。

 

こうしたSNSでのトラブルが、学校での友だちとの関係にも影響を与えてしまいます。

また、「既読スルーすると友だちに嫌われるから」とLINEのやめ時が分からずに、連日深夜までやりとりをして寝不足になってしまうケースも。

事例2:インターネットだけでは相手のことは分からない

インターネットを通して仲良くなった同世代で同性の子。同じ趣味のことや学校であったことなどを普段から話して、自分の写真や悩みを相談したりもしていた。

ある日、会うことになり楽しみに待ち合わせ場所に向かうと、相手はじつは40代の異性だった。

 

この先起こり得ることは、親として考えただけでも命が縮まる思いになりますよね。。

スマホを通して交流している相手の性別や年齢、環境が100%相手の言った通りだとは限りません。

自分自身の身体・心・お金を危険にさらしてしまうことが起こらないとも言えません。

事例3:オンラインゲームがきっかけで高額請求が・・・

ボイスチャットをしながらオンラインゲームを楽しんでいた男の子。上手くクリアできずに悔しがっていたら「代わりにクリアしてあげるよ」と友だちが言ってくれたので、アカウントを教えてクリアしてもらって喜んでいたところ、数週間後にゲームへの高額な課金を親に怒られた。

男の子は家のルールを守ってゲームに課金したことはなかったのに、間違いなく課金したのは男の子ということになっていた。

 

アカウントのIDやパスワードを人に教えるということは、自分がいない家に人が自由に入る・自分の財布をその人に渡す、などと同じです。

ほかにもSNSに気軽に書いた悪口が脅迫として情報開示請求⇒和解金の請求となってしまったり、「簡単にお小遣い稼ぎができる」といった言葉に乗せられ、違法行為につながってしまったり。

また、SNSに投稿した自分の顔の瞳のなかに映る標識などから、住んでいる場所を特定されてしまったケースもあります。

どれも実際にあった事例で、子どものSNSやインターネットにはさまざまな危険が潜んでいます。

 

参考

インターネットトラブル事例集(2023年版)/総務省

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