中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
【コロナ×コミュニケーション】をテーマに、最終回となる当ページでは、私たちが家庭でできるコミュニケーション能力を育てる方法についてお話しします。
家庭できるコミュニケーション能力を高める方法
「いろいろな人と、お互いに表情を見ながら会話できないから、前頭前野の成長を促したりコミュニケーション能力を育てるのは難しいのでは?」と思った親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、さまざまな人と顔を見ながら交流することが、お子様のコミュニケーション能力を育てるのに一番だと思います。
しかし、家庭内で“家族と触れ合う”も、コミュニケーション能力を育てる一つの方法です。
お忙しい親御さんが多いので、お子様とより多くの時間を共有するのは難しいかもしれません。
しかし、親子がフィジカル空間(現実空間)で触れ合うことは、コミュニケーション能力を育てるのに有効です。
たくさんの時間じゃなくてもかまいません。1日10分だけでも、ソファーに座りお子様とゆっくり話す時間を作ってみてください。
ときにはケンカをしても大丈夫です(ケンカを推奨しているわけではありませんが)。
親御さんの表情から感情を読み取ったり、自分の感情を表情で表したり・・・お子様はそうやって前頭前野を活発に働かせながらコミュニケーション能力を養っていくのです。
結果的に脳を活性化させて学力をも上げることになる
「学校での今日のこと」だけでなく、好きな音楽の話や友達との話、ドラマの感想やニュースについての意見など、さまざまなことを話していけるといいですね。
ときには、親御さんに起こった出来事を話してあげてください。
「今日こんなことが起きてビックリしたよ」「お母さんが子どものころはね・・・」お子様の話を聞くだけでなく、これもコミュニケーション能力を育てる方法です。
そして「〇〇くん(ちゃん)が同じ状況になったらどうする?」と質問できるとさらに良いかと思います。
人とのコミュニケーションで前頭前野が活性化していくと、考える力・記憶する力・応用する力・やる気などがアップしますので、結果的に学力をも上げることになります。
親子の絆が強くなり、同時にお子様の脳を活性化させますので、ぜひお子様とのお話しを習慣化していただきたいと思います。
同じ空間にいるよりも効果は薄れますが、ZoomやSkype、LINEのビデオ通話などのツールも活用しながら、祖父母・友人などと交流するのも一つの手。
表情を見ながらコミュニケーションをとれない状況が続いていますが、しっかりと親子のコミュニケーションが取れていれば、お子様の成長に関して必要以上に不安に思わなくても大丈夫です。
今回の記事を参考にしつつ、お子様の成長を促すために、できることから少しずつ始めてみてくださいね。