中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
今回は、リビング学習についてお話ししていきます。
現在、リビング学習をしているお子様も多いかと思いますが、リビング学習のメリットやデメリット、学年別の取り入れ方について確認しましょう。
リビング学習とは?
リビング学習とは、その名の通り「お子様がリビングで勉強すること」を指します。
とはいえ、ただリビングやダイニングで学習するだけで良いのではありません。
お子様がリビング学習をしているときは、テレビをつけない・親御さんもその間はスマホゲームなどをしないなど、お子様が勉強をしやすい環境を作ります。
リビング学習のメリット・デメリット
リビング学習のメリットとデメリットは、以下の通りです。
リビング学習のメリット
- 勉強を生活習慣にできる
- 程よい緊張感を保てる
- 分からないところを親にすぐ聞ける
- 適度な雑音で集中力が養える
- 親と一緒なので安心感がある
リビング学習のデメリット
- 叱りすぎてお子様のやる気が削がれる可能性がある
- リビングやダイニングが勉強道具で散らかる可能性がある
- 家族がテレビを見られない時間ができる
このほかに、親御さんのメリットとして「お子様が勉強に取り組んでいるのが分かる」「親子のコミュニケーションが増える」というのがあります。
デメリットは勉強が終わったらすぐに片づけるように促したり、家族のスケジュールを調整したり、気になっても叱り過ぎないように気を付けてサポート役に徹すると解消できます。
どのくらいリビング学習を取り入れるべき?
学年別の取り入れる割合(目安)
- 小学1・2年生⇒80%~
- 小学3・4年生⇒70%~
- 小学5・6年生⇒60%~
- 中学1年生⇒50%~
- 中学2・3年生⇒40%~
上記の数字に関わらず、毎日勉強をする習慣が身についていない子や勉強が嫌いな子ほど、リビング学習をおすすめしています。(たとえ高校生であっても)
また、学習習慣がしっかりと身についているお子様にも、リビング学習は有効です。
とくに受験の時期になると、お子様なりのストレスや悩みを抱えるようになります。その際のリビング学習では、家族の気配を感じながら集中して取り組めるお子様が多くいらっしゃいます。
そのため、お子様がリビング学習を望んだときは、尊重してあげましょう。
一方、単に学習時間を確保したいケースや暗記学習などに集中して取り組みたい場合は、図書館や自習室などの利用もおすすめです。
上記の学年別割合は、あくまでも目安ですので、その子に合った学習環境を整えてあげるのが理想です。
お子様の学力が学習意欲、学習習慣などに良い影響を与えるリビング学習。今回の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
参考:『気づいたらうちの子・・・勉強してる!』著者 石田淳