中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
前回は、お子様がコロナの影響で授業の理解が追いついていない可能性があることを踏まえ、「全単元の復習が終わるような行動目標を立てましょう」というお話をしました。
今回は、お子様が行動目標を立てたり実際に実行するために保護者の方が出来るサポートの方法についてお話しします。
前回の記事をご覧になってない方はこちらもどうぞ「コロナ禍による授業の理解度低下が心配!?その対策とは。」
「目標を立てる」というと、
- テストで100点をとる
- 算数を頑張る
- 志望校に合格する
というようにいろんな目標が考えられます。
ただ、これらは行動目標とは言えません。行動目標とは、行動そのものが目標になっているものを指すからです。
行動目標を立てたことがないお子様は、「行動目標って一体何を書けば良いの?」ということになりやすいです。
なので、保護者の方はお子様が行動目標を立てられるように、うまく誘導してあげましょう。
例えば、
「目標、何にする?」
「目標は、次のテストで100点をとる、かな。」
「良いね。何の教科?」
「うーん、算数かな。」
「算数ね。じゃあ、算数で100点をとるためには何をしたら良いと思う?」
「算数の問題をいっぱい解くとか?」
「なるほど。どんな問題を解けば良いと思う?」
「うーん、計算問題と文章問題?」
「いいね。例えば毎日やるとして、1日何問ずつくらい解くのが良いと思う?」
「計算問題なら1日5問は解けると思う。文章問題は1日1問が良いなあ。」
「いいね。じゃあ計算ドリルを使って、計算問題を1日5問、文章問題を1日1問、テストまで毎日やるっていう目標を立ててみようか。」
このような会話をして、お子様が具体的に何をやるべきなのかを、一緒に考えてあげましょう。
行動目標を立てるときのポイントは、以下の通りです。
- 行動時間を決める。(朝?ご飯を食べる前?寝る前?)
- 行動頻度を決める。(毎日?1日おき?1週間に1回?)
- 行動内容を決める。(計算問題、漢字練習、単語練習、長文読解、等)
- 行動量を決める。(何問解く禍、何個覚えるか、等)
これらの観点から、お子様との会話を進めてみてください。
いかがでしたか。
勉強する上で、「何を目標にするか」「何をどれだけやるのか」はとても大事です。行動の質や行動の量によって、結果は変わるからです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。