中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の渡邊です。
お子さんが自分から動かないのを「やる気がない」で片づけていませんか?
実は、お子さん自身は「やらなきゃいけない」ということは分かっています。
その気持ちを受け止めないまま「〇〇しなさい」などと働きかけても逆効果。
お子さんがやる気を出し続けるには、「ほめる」ことが不可欠です。
「ある行動をした結果、良いことが起こると人はその行動を繰り返す」
これは、人間の行動の基本原則です。
そこで、その行動を続け成果をだすには、ほめてあげましょう。
例えば、勉強の場合。
学校でも、家でもテストで高得点をとった子はほめられますよね。
いわゆる勉強のできる子は、テストのたびにほめられ「勉強する」という行動が「強化」されていくので
さらに勉強します。
一方、30点しかとれなかった子はどうでしょう。
「またこんな点数をとって」「ちゃんと勉強しないと、ゲーム機捨てちゃうよ!」
もちろん、よかれと思ってハッパをかけているのでしょうが、これでは何の解決にもなりません。
それどころか、どんどん勉強嫌いにしている可能性もあります。
すべての結果は、「行動の積み重ね」によります。
それまで宿題だけしかやっていなかった子が、自習用のノートを開いただけでも
大いにほめてあげてくださいね。
今まで結果だけを見ていてほめられることがなかった子も、行動に着目すると
ほめるチャンスはいっぱいです。
ほめられるとその行動が増え、やがて「結果」につながるのです!
「良い行動をほめる」
この方法なら、すべてのお子さんをそれぞれのペースで伸ばしてあげることができます。
これが、行動科学による「ほめる」子育てです。
そして、ほめ方にもコツがあります。
まず、1つ目のポイントは
①具体的な言葉でほめる
「いいね」「すごーい」という声かけも非常に良いのですが、その時はやったね!と喜ぶけれど
次の日はやったりやらなかったり・・・。
行動を続けるには
「いつもよりも、ノートに漢字のとめ、はねなど丁寧に書けていていいね。
これって毎日できたらすごい!」
など。
具体的に何が良いのか・何がほめに値する行動なのかを伝える声かけが効果的です。
お子さんをいい気分にしようと、何がなんでもほめるのは逆効果ですよ。
ほめるのは、あくまでも望ましい行動だけです。
いい所、頑張っていることに注目して積極的にほめてあげましょう。
そうすることで、お子さんも
「これをやったらほめられた!次もやったらほめられるかも」
という気持ちになるので、同じ行動を繰り返しやすくなるのです。
こうやってほめることで行動を強化(リインフォース)することができます。
強化していくことで、行動の継続=習慣化につながります
そして、もう1つコツがあります。それは
②Iメッセージで伝えること
Iメッセージとは、私「I アイ」が主語になって発せられるメッセージです。
「〇〇くんが、頑張っているのをみて、お母さんはうれしいよ!」
このように主語を「あなた」から、「私」に変えるだけで受け取る側の気持ちが変わります。
よりこの言葉が心に素直に響き、うれしく感じるのです。
まして、大好きなお母さんから言われれば、より効果的です。
①具体的な言葉
②Iメッセージ「最近、毎日宿題を自分からやっているね。続けていてすごい。
お母さん、うれしいよ!」のように、組み合わせてほめる!ことを意識してみて下さい。
よりその行動の継続率が高まります。
繰り返していけば、やがてその子は自発的に行動できるようになりますよ!