中学生のテスト勉強を応援!行動科学を使った声かけ方法とNG例
こんにちは。個人指導専門塾の渡邊です。
今週から金曜日は「テーマ」にそって4回にわけてお話していきます。
6月のテーマは
「褒め方」と「叱り方」について。
よく保護者様からの相談で
・先生の言うことは聞くのに、親の言うことはきかない
・どうしても家で怒ってしまってケンカになってしまう
というものがあります。
大事なことは「褒める」「叱る」の使い分けができているかどうかです。
「褒める」と「叱る」には
それぞれ使うべき場面があり効果が異なります。
それを使い分けることで
保護者様の言葉にも耳を傾けやすくなります。
ではそれぞれの効果を確認していきましょう。
「叱る」ということには一般的に
やってはダメな行動や禁止したい行動をした時に効果的と言われています。
つまり、「叱る」のであればやめてほしい行動に対しておこなうのが正しい「叱り方」です。
例えば
おこさんが学校の宿題をやらないとき
どうしても「宿題やりなさい」と強く言いいたくなってしまいますよね。
実は、その声かけは効果的ではないんです。
宿題をやっていないということは宿題をせずに別のことをやっています。
その別の行動のことを「叱る」べきです。
例えばテレビを見ていて勉強をしないのであれば
「勉強しなさい」ではなく、
「テレビを見るのをやめなさい」というのが「具体的な声かけ」になります。
行動科学的に「叱る」は間違いと正す意味合いがあります。
大人でも否定的は言葉でやる気になるなんてことはそうそうありません。
否定的な言葉で伝えるのではなく、まずは「その行動は間違っている」と教えることが
大切です。
では「叱る」の反対「褒める」にはどういった効果があるのでしょうか。
「褒める」ということは
良い行動や続けて欲しい行動をしたときにその行動を継続してもらうことに
効果的と言われています。
例えば「勉強したら?」とすすめて
本当に「勉強した」・「宿題をやった」とします。
そのときすかさず、「宿題やったんだね。えらいね」と声かけをします。
「宿題をやる」・「机に向かって勉強をする」という良い行動を褒めることによって
その行動を繰り返すようになります。
これは、人間の基本的な行動原理にのっとったもので、
人間には「具体的に褒められた行動は繰り返す」という習性があるからです。
そして「褒める際のポイント」は「すがさず褒める」ところにあります。
行動科学には「60秒ルール」というものがあり、
60秒以内に褒めるとその行動の継続率が上がると言われています。
保護者の皆さんも声かけする際に、
・ここは「叱る」ところなのか褒めるところなのか
・「叱る」なら何をやめさせたいのか
・「褒める」なら何を継続してもらいたいのか
を考えて声かけをしてみるといいですよ!
来週の金曜日もこのテーマでお話していきます。
次回は「褒める」についてより詳しくお話していきます。